ローマ人の物語(33) 迷走する帝国 中 (新潮文庫) [ 塩野七生 ]

   

迷走する帝国 中 新潮文庫 塩野七生 新潮社ローマジン ノ モノガタリ シオノ,ナナミ 発行年月:2008年09月 ページ数:166p サイズ:文庫 ISBN:9784101181837 第1部 ローマ帝国・三世紀前半(承前)(紀元二三五年ー二六〇年(皇帝マクシミヌス・トラクス/実力と正統性/元老院の反撃/一年に五人の皇帝 ほか))/第2部 ローマ帝国・三世紀後半(紀元二六〇年ー二七〇年(ペルシア王シャプール/皇帝捕囚/ペルシアでのインフラ工事/皇帝ガリエヌス)) カラカラ帝が東方遠征の最前線で、警護隊長の手によって殺害されるという事件が起こって以降、兵士たちによる皇帝謀殺が相次ぎ、元老院に議席を持たない将官出身の「軍人皇帝」が次々に現れては消える、危機の時代が続く。

かくしてローマは政略面での継続性を失い、ついにはペルシアとの戦いの先頭に立っていた皇帝ヴァレリアヌスが敵国に捕縛されるという、前代未聞の不祥事がローマを襲う。

帝国の衰亡はもはや誰の眼にも明らかだった。

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